プレスリリース

報道関係者各位
2009年05月07日
株式会社 社会情報サービス

電子処方データ「e-Prescribing TrackerTM」を利用した、年齢別HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬剤)処方分析結果を公表

  • 後期高齢者層でのスタチン系後発薬剤の処方シェアは2割超
  • スタチン系後発薬剤の医師による処方シェアは全年齢層で増加傾向
  • 昨年4月の医療制度改定後もクレストールは全年齢層で処方シェア増加


 後期高齢者医療制度が2008年4月に施行され、1,300万人の高齢者が、これまでの国保から後期高齢者という新しい制度に移行した(第169回国会 厚生労働委員会 第4号)。新設された「後期高齢者診療料」により医療機関への支払は定額であるため、医療費抑制のための、今後の同種同効品の処方率の動向が注目される。
医薬品市場調査会社の 株式会社 社会情報サービス( 以下SSRI ) は、慢性疾患での市場を形成する薬剤の例としてスタチン系薬剤をとりあげ、全国の診療所910施設、2008年1月(66,998例)と6月(71,134例)のスタチン系薬剤処方症例について、後期高齢者を含む、年齢層別の医療施設の処方の変化の実態を検証した。
この調査はSSRIで行っているレセコン保有の施設より利用目的を許諾収集した電子処方データ「e-Prescribing TrackerTM」 ( 略称: e-PT )を匿名化しマイニングおよびトラッキングした後に、製薬企業に提供できるデータから分析されたものである。今回、分析されたデータは、処方されたHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬剤)のブランド、患者の年齢・性別、医師の年齢・診療科、等である。対象薬剤はメバロチン、リピトール、リポバス、リバロ、ローコール、クレストールおよびスタチン系後発薬剤。

 スタチン系薬剤全体(後発品含む)の処方年齢割合は、65歳以上をあわせると6割を超え63.5%、また、75歳以上の後期高齢者への処方割合は30.2%と全体の約3分の1を占める。
<スタチン系薬剤(後発品含む) 年齢別シェア (2008年6月)>
64歳以下65~74歳75歳以上
年齢別シェア n=71,13436.5%33.3%30.2%

後期高齢者医療制度の施行前の1月と施行後3ヶ月を経た6月のスタチン系製剤別のシェアの移行状況は、2005年発売のクレストールのみが13.5%から15.7%へシェアを伸ばした。スタチン系後発薬剤は18.3%から18.6%へとわずかに伸びたのみであった。なお、実際のシェアは医師が処方箋発行後、調剤薬局で後発品に変更されている割合がこれに加算される。
<スタチン系薬剤(後発品含む) 月別シェア推移 (2008年)>
メバロチンリピトールリポバスリバロローコールクレストールスタチン系後発
6月 n=71,13416.9%26.0%5.5%11.1%6.4%15.7%18.6%
1月 n=66,99818.3%26.3%6.1%11.1%6.4%13.5%18.3%

これらについて、スタチン系薬剤のシェアの状況を、年齢別および1月・6月別に複合的にみたところ、以下の傾向が明らかになった。まず、年齢別のスタチン系薬剤シェアの傾向として、先に発売されたメバロチン、リポバス、ローコールの3剤が高年齢層でシェアが高いのに対し、その後に発売された、リピトール、リバロ、クレストールの3剤は年齢が下がるに従いシェアが上がっている。一方でスタチン系後発薬剤の医師の処方は、年齢層の上昇とともにシェアが上がり、75歳以上の後期高齢者では20%を超えている。
さらに、1月と6月の変化についてみると、スタチン系後発薬剤は年齢別で特徴的な変化は見られなかった。一方、各ブランドの中ではスタチン系薬剤でも最も新しいクレストールが全年齢層で1月から6月へのシェアを伸ばしており、特に64歳以下でのシェア拡大が顕著であった。


【会社概要】

株式会社 社会情報サービス
住所東京都新宿区富久町10-5
設立1982年4月
資本金2,700万円
事業内容市場調査の企画実施分析、コンピュータソフト開発、
インターネット関連企画運営、マーケティングコンサルティング
代表者牧田 孝(代表取締役社長)
従業員50名
加盟団体日本マーケティングリサーチ協会(JMRA)
日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA)
URLhttp://www.ssri.com/
連絡先傳農 、安藤
TEL03-6709-9710
FAX03-5361-7431
scroll top