プレスリリース

報道関係者各位
2015年06月15日
株式会社 社会情報サービス

『PBIRG 2015』薬剤師の服薬指導内容と患者のアドヒアランスの関連性についての解析結果を発表

3,836人の慢性疾患患者の電子薬歴データ解析により、
「医薬連携」の一員として薬剤師の果たす役割の重要性が、より一層明らかに

 株式会社社会情報サービス(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:牧田 孝)は、5月下旬米国ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された医薬品市場調査協会(PBIRG)年次総会のポスターセッションにおいて、薬剤師の服薬指導と患者のアドヒアランスの関連性についての解析結果を発表、慢性疾患の薬物療法を受けている患者のアドヒアランス向上に影響を与える薬剤師の服薬指導内容を明らかにしました。

 この解析結果は、電子薬歴データ*1のテキストデータ(薬剤師の患者への指導内容)を用い、新規患者、既存患者それぞれにおける、薬剤師の服薬指導の内容、実施比率を比較したものです。いずれの服薬指導内容も患者のアドヒアランスに好影響を与えることが示されていますが、相対的に見て、新規患者では「患者状態の確認」と「次の受診を促す指導内容」が脱落患者を少なく抑えられ、既存患者では、継続服用に安心感を持たせるための「薬の副作用と副作用発生時の対処法」、また将来的に起こりうる「リスクとその予防方法」の説明が脱落患者を少なく抑えられる指導内容であるとされています。また、「効果」や「継続服用」に関する説明・指導は、新規患者、既存患者のいずれにおいてもアドヒアランス向上に強い影響を与えると言えます。

 「医薬連携」の推進において、薬剤師の果たす役割に注目が集まっており、患者の副作用状態の把握や服薬指導に今後積極的に薬剤師を活用することが望まれています。今回の解析により、そのような薬剤師の主体的な行動の重要性が、より一層明らかとなりました。

 セッションにおいて発表されたポスターはこちら

(日本語)
(英語)
PBIRG (Pharmaceutical Business Intelligence & Research Group)
http://www.pbirg.com/
米国医薬品市場調査業界団体。年1回のアニュアルカンファレンスのほか、研修、出版等を運営

 本解析結果は、株式会社グッドサイクルシステムが管理する電子薬歴データを、株式会社社会情報サービスにて解析したものです。

対象疾患 糖尿病・脂質異常症・高血圧
対象患者数 3,836人
対象期間 2013年1月~2014年12月
*1 薬歴(薬剤服用歴)は、薬剤師が患者の病状や、薬の飲み方などを説明した内容が記録されている情報。
記載情報
  • 服薬中の体調変化
  • 副作用が疑われる症状の有無
  • 併用している薬
  • 残薬状況など
■本件お問い合わせ先
株式会社社会情報サービス
担当 高辻
TEL 03-3370-3474
E-MAIL ytakatsu@ssri.com
■株式会社社会情報サービス
設立 1982年4月
資本金 2,700万円
代表者 代表取締役 牧田 孝
従業員数 110名
所在地 本社
〒162-0067
東京都新宿区富久町10-5 NMF新宿EASTビル 2F、3F
大阪支社
〒541-0046
大阪府大阪市中央区平野町4-6-3 大明ビル4F
関連会社 PDリサーチ株式会社
SSRI China Co., Ltd.(中国法人)
URL http://www.ssri.com/
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