プレスリリース

報道関係者各位
2021年06月02日
株式会社 社会情報サービス

PatientsMap2020米国版による製薬企業の医師へのプロモーション活動ランキング

MR訪問とインターネット合計でのトップ3はファイザー・AZ・アボット
日系企業では武田が12位で最上位
MR訪問は2018年と比較し全社が大きく減少
一方上位ファイザー・AZなどインターネットによる情報提供の増加した企業は半数弱
(1ポイント以上増加は掲載47社のうち、2018年と比較ができた43社中12社)

株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社は、PatientsMap2020US(2020年米国版)による、製薬企業のMR活動有無とインターネットでの情報提供有無の分析結果について発表した。

米国の医師に対する製薬企業のMR(米国ではSales rep)による訪問割合とインターネットによる情報提供割合を合計したものをプロモーション活動ランキングとしトップ10を分析した。その結果、トップ3はファイザー(34.1pt)、アストラゼネカ(29.3pt)、アボット(27.9pt)であった。2018年度との比較での上位製薬企業のラインナップに大きな変化は見られなかった。
日系企業においては、12位の武田が最上位となった。他の日系企業は29位アステラス製薬、32位サノビオン(大日本住友)、35位大塚、36位第一三共、41位エーザイ、47位田辺三菱という結果だった。(表1)

製薬企業の活動状況を2018年度と比較すると、全体としてMRの訪問はすべての企業で減少。インターネットでの情報提供で顕著な増加傾向が見られたのは、ファイザー、アストラゼネカ、イーライリリー、ジョンソン アンド ジョンソン、サノフィの一部の上位企業にとどまった形。(図1)

米国内においてもCOVID-19の流行下の元、大手企業についてはリアルでのMR訪問が減少し、インターネットでの一定の情報提供の増加が確認できた。一方で、日系企業については、米国内におけるインターネットでの情報提供の伸びはほとんど見られておらず、MR訪問で減少した分の情報提供を別枠に移行するに至っていない可能性があることが示唆された。

PatientsMapは日本、米国、中国、英国の世界4か国の医師39,000人の協力により、希少疾患を含む約400疾患の診療疾患の有無や診療患者数、新薬ニーズを調査した大規模データベースである。
PatientsMap2020年米国版は2020年12月19日から2021年1月26日までの期間で調査が行われMR活動については、直近一カ月において、MRの訪問を受けたかどうか、インターネットによる情報提供を受けたかどうかについて聞いている。

(表1)製薬企業のMR訪問とインターネットによる情報提供の合計値によるプロモーションランキング
※MR(Sales rep)の訪問を受けたとする割合とインターネットによる情報提供を受けたとする割合を合計したもの。
※両方の提供を受けたとする重複含む。

 単純
合計値
MR(Sales rep)
訪問
インターネットによる
情報提供
2020US
MR + net
2018US2020US2018US2020US
1ファイザー34.1pt24.0%16.1%13.1%17.9%
2アストラゼネカ29.3pt22.0%14.4%11.5%14.9%
3アボット27.9pt14.7%13.1%
4メルク25.1pt22.7%12.0%12.2%13.1%
5アラガン24.8pt18.1%12.7%10.4%12.1%
6イーライリリー23.4pt18.1%10.8%9.3%12.6%
7グラクソ スミスクライン22.9pt19.8%11.0%10.5%11.8%
8ジョンソン アンド ジョンソン21.8pt12.8%9.6%8.6%12.2%
9アッビー21.1pt10.1%11.0%
10ノバルティスファーマ20.3pt18.4%9.7%9.1%10.6%
 (以下日系企業)
12武田15.3pt13.1%6.9%8.2%8.4%
29アステラス6.0pt5.0%3.1%3.1%3.0%
32サノビオン(大日本住友)5.7pt4.7%2.6%3.7%3.2%
35大塚4.5pt3.5%1.9%2.5%2.6%
36第一三共4.3pt4.7%2.1%2.2%2.2%
41エーザイ3.2pt2.2%1.3%1.8%1.8%
47田辺三菱1.9pt0.9%0.7%1.4%1.2%
(図1)製薬企業のMR訪問有無とインターネットによる情報提供有無の時系列比較分析
※2018年度製品と2020年度製品で比較できる製薬企業を図表化
※表1,図1のデータソース:
PatientsMap2020US(n=6,085)
PatientsMap2018US(n=6,266)

「PatientsMap2020年度 米国版」の概要

 M3 Global Researchパネルを対象に調査を実施。

対象疾患 418疾患
調査対象 M3 Global Researchパネル
調査方法 インターネット調査
分析対象数 6,085人
実施期間 2020年12月19日~2021年1月26日実施
調査項目 診療疾患
診療患者数
薬剤処方患者数
新薬の登場を望む疾患
MR訪問状況
インターネットによる情報提供の有無
信頼できるメーカー

なお、本サービスにつきましては、日本国内では、株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社が共同で提供いたします。

■本件お問い合わせ先

株式会社社会情報サービス
e-mailpatientsmap@ssri.com
■株式会社社会情報サービス
設立 1982年4月
資本金 2,700万円
代表者 代表取締役 牧田 孝
従業員数 137名
所在地 本社
〒162-0067
東京都新宿区富久町10-5 NMF新宿EASTビル 2F、3F
大阪支社
〒541-0046
大阪府大阪市中央区平野町4-6-3 大明ビル4F
関連会社 PDリサーチ株式会社
MDB株式会社
SSRI China Co., Ltd.(海外子会社)
SSRI Asia Pacific Co., Ltd.(海外子会社)
HIMA Research(海外関連会社)
URL https://www.ssri.com/
■エムスリー株式会社
設立 2000年9月
資本金 289億2,500万円(2020年3月31日現在)
代表者 代表取締役 谷村 格
連結従業員数 7,127名(2020年3月末現在)
所在地 東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階
URL https://corporate.m3.com/
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