プレスリリース

報道関係者各位
2024年01月30日
株式会社 社会情報サービス

医師におけるデジタルセラピューティクス(DTx)の普及状況と期待度を分析
-PatientsMap2023年日本版より-

DTxの導入はまだまだ草創期、ただし治療導入した医師の9割は今後へ期待を寄せる
HP医師での期待が大きい傾向がみられた

医師調査による患者数データベース「PatientsMap」を開発・販売する株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社は、2023年日本版のPatientsMapデータを利用して、医師のデジタルセラピューティクス(DTx)の普及状況と期待度に関する分析結果を発表しました。
今回の分析結果から、DTxを治療に導入している医師はほんのわずか1.8%で、DTxはまだ草創期にあることが分かりました。ただし、既にDTxを治療に導入している医師の9割はDTxに対して大きな期待を寄せており、今後の動向が注目されます。また、DTxに対する期待が大きい傾向がみられたのはHP医師という結果になりました。

分析の背景
DTxとは、デジタルセラピーやデジタル治療などとも呼ばれている治療方法で、従来の医薬品や医療機器などによる治療アプローチに加え、医師の管理下の元、デジタル技術を活用して病気の治療や健康管理を行う治療技術です。
日本国内では、ニコチン依存症治療アプリや高血圧治療補助アプリ、不眠障害用アプリが認可や保険適応されています。(2023年12月時点)医薬品市場に加わる新な治療アプローチ方法として期待される中、普及についてはいくつかの課題も浮上しています。
今回、非薬剤的治療技術として注目されているDTxへの医療現場の反応として、PatientsMapデータを分析することで、医師のDTxに対する認知・治療導入状況や、その期待度から、現状を明らかにしていきたいと思います。

分析の結果
[DTxの認知・導入状況]
DTxの治療導入経験がある医師は3.9%で、そのうち現在治療導入中の医師は1.8%に留まることが分かりました。
また、DTxを認知しているものの治療に導入したことがない医師は34.1%で、62.0%の医師についてはDTxを認知していないということが分かりました。
DTxの認知・導入状況
[DTxに対する期待度]
DTxに対して期待していると回答した医師は37.5%、どちらとも言えないと回答した医師は46.5%、期待していないと回答した医師は16.1%という結果になりました。
更に、DTxの認知・治療導入状況別に、その期待度を確認すると、DTxを現在の治療に導入している医師の90.8%がDTxに対して期待をしていることが分かりました。
DTxに対する期待度
また、DTxに対して期待しているセグメントを探索すると、GPよりHPの病床規模が大きい施設に勤務している医師においてDTxが期待されていることがわかりました。
DTxに期待を寄せるセグメントの探索

最後に
以上の分析結果から、現在、DTxによる治療導入は限定的ではあるものの、未導入の医師たちにも認知が広がりつつあり、今後の動向が注目されます。
また、現在、DTxによる治療を導入している医師たちからは高い期待が寄せられており、DTx治療の経験を積んだ医師たちが、その効果や潜在的な利点に対して肯定的な見方をしている可能性があることが示唆されました。
今後、DTxが新たな疾患に適応されたり、その機能が進化すると想定される中、その有益性や安全性に対する評価がより具体的になり、健康維持や治療の質の向上に貢献することが期待されます。


PatientsMapとは
PatientsMapは医師の協力により、約400疾患の診療率や患者数、アンメット・メディカル・ニーズ(新薬を望む疾患、新薬を望む理由、新薬投与を考慮する患者割合)、製薬メーカー各社のリアルMRとe-ディテールの活動状況について調査した大規模データベースで、2010年から10年以上にわたって同じ調査フレームで継続的に調査を実施しています。

「PatientsMap2023年日本版 (2023JP)」の概要

エムスリー株式会社が運営する医療従事者向けポータルサイト「m3.com」の会員医師を対象に調査を実施しました。

対象疾患 432疾患(調査疾患一覧はこちら
調査対象 エムスリー会員医師
調査方法 インターネット調査
分析対象数 20,207人
実施期間 2023年4月12日~2023年8月29日実施
調査項目 診療疾患
診療患者数
薬剤処方患者数
新薬の登場を望む疾患
新薬の投与を考慮する患者割合
DTxの認知・導入状況
DTxへの期待度
DTxによる治療や管理に期待が持てる疾患
MRの訪問を受けたメーカー
MRのリモート面談を受けたメーカー
インターネットによる情報提供を受けたメーカー
信頼できるメーカー
重視している情報の入手経路
なお、本サービスにつきましては、日本国内では、株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社が共同で提供いたします。

■本件お問い合わせ先

株式会社社会情報サービス
e-mailpatientsmap@ssri.com
https://research.ssri.co.jp/pmap/
■株式会社社会情報サービス
設立 1982年4月
資本金 2,700万円
代表者 代表取締役 牧田 孝
従業員数 137名
所在地 本社
〒162-0067
東京都新宿区富久町10-5 NMF新宿EASTビル 2F、3F
大阪支社
〒541-0046
大阪府大阪市中央区平野町4-6-3 大明ビル4F
関連会社 PDリサーチ株式会社
MDB株式会社
SSRI China Co., Ltd.(海外子会社)
SSRI Asia Pacific Co., Ltd.(海外子会社)
HIMA Research(海外関連会社)
URL https://www.ssri.com/
■エムスリー株式会社
設立 2000年9月
資本金 291億92百万円(2023年3月31日現在)
代表者 代表取締役 谷村 格
連結従業員数 10,533名(2023年3月31日現在)
所在地 東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階
URL https://corporate.m3.com/
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