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医療現場とっさのひとこと

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新規抗凝固薬(NOAC)に関するとっさのひとこと

医師のとっさのひとこと
  ――患者さんからの質問編

新規抗凝固薬(NOAC)に関する医療現場の会話についてアンケート調査を実施しました。
以下に結果の抜粋を示します。

共通調査概要はここをクリック

調査方法 インターネット調査
調査地域 全国
調査対象 下記のすべての条件に合致する医師
・最近1ヶ月間で、1名以上の患者さんに新規抗凝固薬を処方した
・最近、新規抗凝固薬に関して、患者さんや同僚と話をする機会があった
回答者数 病院の循環器医 32件
病院の神経内科医 30件
病院の心臓血管外科医 22件
病院の一般内科医 28件
医院・診療所内科医 29件
主な質問項目 直近1ヶ月間の抗凝固薬及び新規抗凝固薬(NOAC)の処方患者数
新規抗凝固薬を処方した患者さんの疾患名
医師が患者さんから受けた質問とそれに対する回答、及びその患者さんのプロファイル
医師が他の医療スタッフ(他の医師・薬剤師・看護師など)にした質問とそれに対する回答
医師が他の医療スタッフ(他の医師・薬剤師・看護師など)から受けた質問とそれに対する回答
医師が製薬企業MRにした質問とそれに対する回答
医師が製薬企業MRから受けた質問とそれに対する回答
標本台帳 社会情報サービス 調査協力ドクター
実施時期 2014年9月5日~9月12日

※本掲載情報はアンケート結果をもとにして作成しておりますが、薬剤特性の評価を保証するものではありません。

1.キーワードマッピング

患者さんから医師への質問では、納豆の摂取など「食事制限」に関する内容を中心に、「薬代」「副作用」「服用継続」「採血」に関する質問、会話が挙がっている。

2.患者さんと医師の会話

新規抗凝固薬(NOAC)について、患者さんから質問された内容と、それに対する説明内容を下記に示します。

※アンケートからの抜粋です
ケース1:
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薬代は?
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高いです
ケース2:
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最近、いい薬が出てると聞いたのですが、、、
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数か月に1回検査をする必要なく便利そうに思いますが、薬代も高いし、腎機能が悪いと使えない薬です。
ケース3:
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茨城生まれなのでどうしても納豆が食べたいんです、なんとかなりませんか?
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非弁膜症性心房細動なのでワーファリンから変更してみましょうか?納豆大丈夫になりますよ。
ケース4:
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納豆は食べられますか
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自由に食べられます
ケース5:
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抗凝固剤を飲んだら、今後脳梗塞を起こさないですか?
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絶対起こさないとは限りません。リスクを低下させることができます
ケース6:
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食事の影響はどうでしょうか?
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ほとんどないです。
ケース7:
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納豆が好物で毎日食べていますが、その食生活を続けたいのですが・・
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それなら、ワーファリンは納豆と喧嘩して薬の作用が落ちますが、今は他の新しい薬がありますよ。
ケース8:
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食物制限のいらない抗凝固薬があるって聞いたのですが?
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現在のワーファリンと違って食物の制限が必要ありません。
ケース9:
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新しい凝固薬は食事に影響を受けないって本当ですか?
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ワーファリンを使用していた患者に比べたら非常に少ないよ。
ケース10:
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飲み忘れがある
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1日1回内服なので気が付いたときに内服し、翌日はいつも通りに内服してよい。
ケース11:
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飲んだ方がやっぱりいいんですかね。
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もちろんです。このまま放っておくと突然脳梗塞になってしまうなど突然死のリスクがあります。
ケース12:
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ワーファリンでなくていいのですか
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同じような効果がありますので大丈夫ですよ。
ケース13:
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薬は高いですか
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ワーファリンは安いです
ケース14:
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血をサラサラにする薬を飲むんですね。
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そうですね。~さんは弁膜症がないので新規抗凝固薬を飲んでみることにしましょう。
ケース15:
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副作用はありますか。
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出血すると血が固まりにくくなることはあります。
ケース16:
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NOACは高いの?
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正直、高いです。
ケース17:
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薬が高い
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ワーファリンのように毎回血液検査しなくていいから、内服継続しませんか
ケース18:
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気を付けることはなんでしょうか?
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飲み忘れのないように。
ケース19:
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この薬、高いんですけど、ホントに効いているんですか?
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脳梗塞が起こってないから、効いてるんじゃないのかな?
ケース20:
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飲まないといけませんか
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脳卒中を起こしたら大変ですよ
ケース21:
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血液を固まりにくくする薬を飲むと、食事制限があると聞いたことがあります。
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最近の薬は、食事制限がないものもあります。
ケース22:
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何か食事で気を付けることはありますか?
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ワーファリンのように、気を付ける必要はありません。
ケース23:
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出血の可能性はありますか
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ある程度は、ありますが、以前のワーファリンよりは少ないです。
ケース24:
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ワーファリンと効き目は同じですか
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出血の副作用の危険が少なく、効き目は良いですよ
ケース25:
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その薬はいつまで飲むのですか?
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副作用が出ない限り、ずっと服用する必要があると思います。
ケース26:
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出血の危険はありますか。
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少ないです。
ケース27:
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ワーファリンと同等の脳塞栓症の予防効果があるのですね。
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そうです。さらに、定期的なモニタリングが不要です。
ケース28:
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納豆は食べていいんですか
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いいですよ
ケース29:
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一生服用しなければいけないのですか?
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ほぼ一生です。
ケース30:
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飲まないとダメなんですか?何も症状ありません。
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症状はありませんが、気付かないうちに心臓に血の固まりができて、それが頭にとんでしまうと、重症な脳梗塞を起こしてしまいます。症状があった時点では手遅れです。
  • 患者さんからの食事制限についての質問・相談に対し、医師はワーファリンと違い新規抗凝固薬は食事制限がないと回答している。
  • 薬代の問い合わせに対し、医師は患者さんにワーファリンよりも新規抗凝固薬は高いと説明している。また、処方後の患者さんからの薬代についての相談も見られた。
  • 出血の副作用に関しては、新規抗凝固薬はワーファリンよりもリスクが少ないとする説明する医師が多かった。

3.質問をした患者さんのプロファイル

新規抗凝固薬(NOAC)について、今回質問を行った患者さんのプロファイルを下記に示します。

  • 60-69歳の患者さんが34.0%、70歳以上の患者さんが39.0%であり、合わせると質問された患者さんの7割以上(73.0%)が60歳以上の高齢の患者さんである。
  • 男性が女性よりも多く(62.4%)、また大半が心房細動の患者さんである(96.5%)。
  • 診療開始直後の患者さんが35.5%、診療開始から3ヶ月未満程度の患者さんが27.7%であり、合わせて6割以上(63.2%)が診療開始から間もない患者さんであった。

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最終更新日:2017年12月13日

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