プレスリリース

報道関係者各位
2012年07月09日
株式会社 社会情報サービス

2万人の医師調査結果により震災の影響を分析

「心房細動、小児喘息など被災地域で前年に比べ増加」
「被災地はそれ以外の地域に比べPTSD患者の割合が高い」

 株式会社社会情報サービスは、5月20-23日にシカゴで開催された米国医薬品マーケティングリサーチ協会(PBIRG: Pharmaceutical Business Intelligence Research Group)によるアニュアルカンファレンスのポスターセッションにおいて、2万人以上の医師対象調査結果による東日本大震災の被災地域(3県)の診療患者数の分析結果を発表した。

 本分析では、エムスリー株式会社と社会情報サービスが毎年6月に共同で実施している『PatientsMapデータベース』(2万人以上の医師回答により300を超える疾患の診療状況を把握)の2010年および2011年のデータを用い、以下を分析した。

  1. 震災前後の診療疾患の変化
  2. 震災後の被災地とその他地域の違い

 はじめに、1. 震災前後の比較分析で、a) 全受診患者のうち各疾患患者割合、 b) 全医師のうち各疾患の診療を行っている医師の割合の2つを見たところ、a) で被災地における心房細動(AF)、小児喘息、不安症候群の患者割合に統計的有意な増加が見られた。
 次に、2. 震災後の被災地域とその他地域の比較では、その他地域の精神科疾患の患者割合を100%とした場合の被災3県の比率を算出して比較したところ、被災地域では心的外傷後ストレス症候群(PTSD) の患者割合が有意に高いという結果が得られた。

 セッションにおいて発表されたポスターはこちら

(日本語) (英語)
SSRI_PBIRG_Poster_2012_jpn SSRI_PBIRG_Poster_2012_en

 今回のポスターセッションで、本ポスターは25本の出展中3位入賞を果たした。

 この調査結果は、エムスリー社の22万人の会員医師に対しても2012年PatientsMap調査(6月末実施)の際にフィードバックされた。

PBIRG (Pharmaceutical Business Intelligence & Research Group)  http://www.pbirg.com/
 米国医薬品市場調査業界団体 年1回のアニュアルカンファレンスのほか、研修、出版等を運営

■本件お問い合わせ先
株式会社社会情報サービス
担当:浅井
TEL:03-6709-9710
e-mail:masai@ssri.com
■株式会社社会情報サービス
設立 1982年4月
資本金 2700万円
代表者 代表取締役 牧田 孝
従業員数 110名
所在地 本社 東京都新宿区富久町10-5 NMF新宿EASTビル
大阪支社 大阪府大阪市中央区平野町4-6-3 大明ビル4F
関連会社 SSRI China Co., Ltd.
PDリサーチ株式会社
URL http://www.ssri.com/
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