プレスリリース

　株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社は、PatientsMap2015版による薬剤処方率上位20疾患を発表した。
　PatientsMap2015は2万人以上の医師の協力により389疾患の診療患者数・薬剤処方患者数を調査したデータベースで、2015年版は2015年6月下旬～9月中旬に実施した。

　PatientsMapは2009年に日本でスタートし、2015年版からは、これまでの診療患者数データに加え、薬剤処方患者数データも追加された。今回は2015年版のデータを用いて、薬剤処方率の分析を行った。
　それによると、平均患者数0.2人（国内推計患者数では約50,000人）以上の214疾患中、最も薬剤処方率が高かったのは「（皮膚真菌症のうち）皮膚カンジタ症」で98.91%であった。次いでいるのは、「（皮膚真菌症のうち）足白癬（98.89%）」「皮膚真菌症（98.3%）」「尋常性ざ傷＜にきび＞（97.2%）」など皮膚疾患が上位を占めた。

　また、本調査では、自身が診療している疾患に対する新薬開発の希望を伺っているが、その新薬ニーズ上位１５疾患で薬剤処方率との関係を見たところ、以下のとおりとなった。
　最も新薬ニーズが高い認知症は他の疾患に比べて薬剤処方率も低めだった。薬物治療がなされていない患者が多くいる中での高い新薬ニーズが現れたことがうかがえる。
　また、胃がんはさらに薬物処方率が低く約6割であり、手術適応の疾患とはいえ389疾患の中で新薬ニーズが高い上位15疾患に含まれているのは興味深いところである。

「PatientsMap 2015 日本版」の概要

なお、本サービスにつきましては、株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社が共同で提供いたします。

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