プレスリリース

報道関係者各位
2019年10月11日
株式会社 社会情報サービス

PatientsMap2018米国版による医師への日系企業の訪問率を発表

全体では「武田」が13位で日系企業においてトップ
領域では「アステラス」が泌尿器科、「大塚」が精神科でトップ

 株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社はPatientsMap2018USによる、製薬企業の訪問率ランキング上位20社を発表した。

 PatientsMap2018USは、米国6,226人の医師を対象とし406疾患の診療率・患者数の他に、製薬企業の訪問状況も調査している。今回は2018年実施のUS版データを用いて、日本企業の浸透状況を前回2016年版データとの比較分析を行った。

 それによると、対象とした米国の製薬企業47社中、全医師での訪問率(最近一か月で当該製薬企業MRの訪問を受けた医師の比率)では、「ファイザー」が24.0%で第1位、「メルク」「アストラゼネカ」が続いた。2016年から2位3位入れ替わりはあるが、これら3社がトップ3を占めるという結果であった。日系企業では「武田」が11.2%で13位と日系企業トップ。2016年と同順位であった。
他の日系企業では「アステラス」が26位、「第一三共」「Sunovion (大日本住友製薬)」が同率27位という結果であった。

 日系企業は全体ベースにおいて20位以内は武田1社であったが、領域別では泌尿器科で「アステラス」が1位(45.4%)、消化器内科で「武田」が2位(44.3%)、精神科で「大塚」が1位(34.2%)がそれぞれ1位をキープ。同じく精神科で「Sunovion (大日本住友製薬)」が3位(30.4%)、「武田」4位(28.1%)と1位ずつ順位を上げた。
特記すべきは腎専門領域で「大塚」が31.7%で2位、「武田」が25.0%で4位と大きく順位を上げた点であった。

■製薬企業の訪問率上位20社
2018
全体 n=6,226
2016
全体 n=5,034
RANK企業名訪問率RANK企業名訪問率
1Pfizer24.01AstraZeneca23.8
2Merck22.72Merck22.1
3AstraZeneca22.03Pfizer20.9
4GlaxoSmithKline19.84GlaxoSmithKline18.1
5AbbVie (Abbott)18.85Eli Lilly18.0
6Novartis18.46Novartis14.9
7Allergan18.17Sanofi13.9
8Eli Lilly18.18AbbVie (Abbott)13.6
9Sanofi14.89Bristol-Myers Squibb13.0
10Johnson & Johnson12.810Janssen Pharmaceuticals13.0
11Bristol-Myers Squibb12.611Allergan12.8
12Janssen Pharmaceuticals12.612Boehringer Ingelheim11.0
13Takeda11.213Takeda10.8
14Amgen10.414Bayer9.4
15Bayer10.015Amgen9.3
16Boehringer Ingelheim9.716Novo Nordisk9.1
17Shire9.717Johnson & Johnson8.6
18Genentech9.118Teva7.8
19Novo Nordisk8.819Shire7.2
20Teva8.820Alcon6.8
■泌尿器科領域での訪問率上位10社
2018
泌尿器科 n=119
2016
泌尿器科 n=94
RANK企業名訪問率RANK企業名訪問率
1Astellas45.41Astellas52.1
2Pfizer44.52Pfizer48.9
3Allergan36.13Eli Lilly39.4
4AbbVie (Abbott)28.64AbbVie (Abbott)35.1
5Janssen Pharmaceuticals25.25Allergan33.0
6GlaxoSmithKline21.86GlaxoSmithKline26.6
7Eli Lilly21.07Bayer18.1
8AstraZeneca20.28Amgen16.0
9Endo16.09AstraZeneca16.0
10Johnson & Johnson15.110Janssen Pharmaceuticals13.8
■消化器内科領域での訪問率上位10社
2018
消化器内科 n=149
2016
消化器内科 n=144
RANK企業名訪問率RANK企業名訪問率
1AbbVie (Abbott)67.81AbbVie (Abbott)59.0
2Takeda44.32Gilead Sciences46.5
3Gilead Sciences44.33Takeda36.1
4Janssen Pharmaceuticals35.64Shire30.6
5Pfizer32.95Merck25.0
6Merck32.26Janssen Pharmaceuticals24.3
7AstraZeneca31.57AstraZeneca21.5
8Shire31.58Allergan18.8
9Allergan27.59Actavis18.1
10Janssen biotech22.110Bristol-Myers Squibb16.0
■精神科領域での訪問率上位10社
2018
精神科 n=342
2016
精神科 n=309
RANK企業名訪問率RANK企業名訪問率
1Otsuka34.21Otsuka33.0
2Janssen Pharmaceuticals31.62AstraZeneca31.1
3Sunovion30.43Janssen Pharmaceuticals30.7
4Takeda28.14Sunovion25.9
5AstraZeneca25.45Eli Lilly22.0
6Allergan24.96Shire22.0
7Eli Lilly20.27Takeda20.1
8Shire19.68Bristol-Myers Squibb15.2
9Pfizer16.19Pfizer14.9
10Merck15.810Novartis12.0
■腎臓専門領域での訪問率上位10社
2018
腎臓専門 n=104
2016
腎臓専門 n=84
RANK企業名訪問率RANK企業名訪問率
1Amgen40.41Amgen34.5
2Otsuka31.72AstraZeneca22.6
3Baxter26.93Novartis19.0
4Takeda25.04Sanofi17.9
5Novartis19.25AbbVie (Abbott)17.9
6AbbVie (Abbott)16.36Genzyme17.9
7Genentech16.37Takeda16.7
8AstraZeneca14.48Pfizer15.5
9Sanofi Genzyme (Genzyme)14.49Baxter15.5
10Pfizer13.510Otsuka15.5

「PatientsMap 2018 米国版」の概要

 本調査は、M3 Global Researchの会員医師パネルのうち、診療科ごとに無作為にサンプリングし実施。

対象疾患 406疾患
調査対象 M3 Global Research会員医師
対象条件 病院及び診療所医師の全科
調査方法 インターネット調査
協力医師数 6,226人
実施期間 2018年9月28日~2018年11月16日実施
調査項目【主な調査項目】
406疾患の診療有無
診療患者数 / 薬剤処方患者数(直近1ヶ月)
新薬の登場を望む疾患
47製薬企業のMR訪問/インターネットによる情報提供 有無(直近1ヶ月)/信頼している製薬企業

【回答医師に関する質問】
主診療科(第一標榜)
主勤務先(勤務先エリア、勤務先施設形態、勤務先病床数)
年代 診療疾患
診療患者数
薬剤処方患者数
新薬の登場を望む疾患
MR訪問状況

なお、本サービスにつきましては、日本国内では、株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社が共同で提供いたします。

■本件お問い合わせ先

株式会社社会情報サービス
担当 茅野、木原、傳農
TEL 03-6709-9710
e-mailpatientsmap@ssri.com
■株式会社社会情報サービス
設立 1982年4月
資本金 2,700万円
代表者 代表取締役 牧田 孝
従業員数 137名
所在地 本社
〒162-0067
東京都新宿区富久町10-5 NMF新宿EASTビル 2F、3F
大阪支社
〒541-0046
大阪府大阪市中央区平野町4-6-3 大明ビル4F
関連会社 PDリサーチ株式会社
MDB株式会社
SSRI China Co., Ltd.(海外子会社)
SSRI Asia Pacific Co., Ltd.(海外子会社)
HIMA Research(海外関連会社)
URL https://www.ssri.com/
■エムスリー株式会社
設立 2000年9月
資本金 288億1,047万円(2019年4月1日現在)
代表者 代表取締役 谷村 格
連結従業員数 6,024名(2019年3月末現在)
所在地 東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階
URL https://corporate.m3.com/
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