プレスリリース

　株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社は、2021年9月30日に発売となったPatientsMap 2021JP（2021年度日本版）のデータを利用して、新薬ニーズの分析を行った。

　PatientsMapは毎年2万人以上の医師の協力により、約400疾患の診療率、診療患者数、新薬の要望、などについて調査した大規模データベースである。

調査では、それぞれの疾患を診療する医師に対して新薬の要望があるかどうか、更に、要望ありという医師に対して何％の患者に対して新薬を要望するかを聞いている。
この回答された割合を一度患者数に置きかえて何%の患者に対して新薬処方の可能性があるのか分析した。

（表１）新薬を要望する医師割合では、がんは平滑筋肉腫の要望が最も高く68％、これらの医師が新薬を要望する患者割合が62%となっていた。診療する医師の68%が新薬を要望し、その医師が持つ患者数の62%に新薬投与の要望がある、という結果であった。次に中皮腫、胆道がん、トリプルネガティブ乳がん、膵臓がんという順であった。要望する医師割合は該当する疾患への新薬要望の広がりである。また要望する率を患者数に置き換えた数字が実際の新薬投与の可能性を示している。

（表２）希少疾患では、網膜色素変性症が最も高く、77％の患者に対して新薬が投与される可能性があるという事を示している。次に封入体筋炎、コケイン症候群、間質性膀胱炎（ハンナ型）、アッシャー症候群となっていた。

　通常は要望率という何％の医師が新薬を要望している、という数字を見ることが多いが、このように要望する患者数に置きかえるとまた違った側面で新薬ニーズの状況を把握することが出来る

2021年度PatientsMapの調査疾患は以下のURLを参照してください
/service/omnibus/patientsmap/2021jp_list_jp/

「PatientsMap 2021JP」の概要

　M3医師パネルを対象に調査を実施。

なお、本サービスにつきましては、日本国内では、株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社が共同で提供いたします。

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