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2023年06月23日
株式会社 社会情報サービス

5月30日:「マーケットリサーチにおける電子カルテデータの活用」について

㈱ユカリア開催のシンポジウムで講演
~電子カルテ症例が医師の処方判断のポイントの発見手段に~

2023年5月30日開催のシンポジウム「心不全治療実態把握の最新アプローチ」(開催:株式会社ユカリア)にて、弊社IBI部 池田俊介が「マーケットリサーチにおける電子カルテデータの活用」というテーマで講演を行いました。

当社と株式会社ユカリアは、ユカリアが経営支援しているパートナー病院で匿名加工処理された約60万件の電子カルテデータを統合した「ユカリアデータレイク」のデータを活用したマーケットリサーチ手法の研究開発を共同で進めています。今回の講演では、この研究開発の一環として、両社で実施しているトライアルプロジェクトの第一弾となる心不全治療医へのアンケート調査結果について発表いたしました。

当日の講演内容と、電子カルテデータを活用したリサーチの可能性について以下にご紹介いたします。
※シンポジウムの概要については、弊社5月26日付プレスリリース
/press_release/2023/05/26/20230526/)をご覧ください。

■講演内容
アンケート調査では心不全治療薬の選択について「標準型設問」(一般的な質問方法)と「症例ベース設問」(電子カルテデータに基づく実症例資料を提示した質問方法)への回答結果を比較しました。
回答医師の87%が両設問間で異なる回答を行っており、電子カルテ症例の活用によって医師の処方判断のポイントを発見できる可能性が示唆されました。

下記リンクより、当日の講演資料及び動画をご覧いただけます。

講演資料(抜粋版、pdf形式)

講演動画(YouTube)

■電子カルテを活用したリサーチの可能性について
今回のトライアル調査のように医師や患者へのインタビューやアンケートの提示資料としてカルテ情報を使用することで、実臨床におけるMOT(Moment of Truth≒処方判断の瞬間)を高い解像度で理解することが期待できます。
電子カルテデータそのものを分析対象とすることも考えられ、例えば、電子カルテデータを活用したRWDベースのPatient Journey可視化も有望なアプローチの1つです。

引き続き、インサイトワークに資する調査分析手法としての確立・精緻化に取り組みつつ、弊社リサーチプロジェクトでもクライアントの皆さまにご提案してまいります。

■本件お問い合わせ先
株式会社社会情報サービス
HBI・MA局IBI部 お問い合わせ窓口
E-MAIL:ml_ibi_pjt@ssri.com

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