株式会社 社会情報サービス
プレスリリース
株式会社 社会情報サービス
PatientsMapによる日米新薬ニーズ疾患の比較を発表
日本は「認知症」、米国は「肥満」が一位
株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社は日米のPatientsMap2014版による、新薬ニーズ疾患のランキング上位15疾患の比較結果を発表した。
PatientsMapは日本2万人、米国6000名の医師を対象とし400以上の疾患診療率を把握した調査データベース。2009年からスタートし定期的に実施している。
PatientsMapは2009年に日本でスタートし、現在400以上の疾患の診療率・患者数の他に、「新薬の登場を望む疾患」として新薬ニーズも調査している。2012年からは、最大の医薬品市場規模を誇る米国での調査も開始しており、今回は日米2014年版データを使い比較分析を行った。なお、今回は、日米それぞれの調査回答医師全体をベースとして、新薬の登場を望むと回答した割合をもとに比較を行っている。
それによると、日本の医師では「認知症」(14.5%)、米国の医師では「肥満」(27.4%)が各々1位であった。日本は2位以降、「季節性アレルギー」(10.1%)、「敗血症」(9.5%)、「通年性アレルギー」(8.8%)、「糖尿病」(8.4%)の順にトップ5を占める結果に。それに対して米国は2位以降「うつ病・うつ状態」(23.7%)、「糖尿病」(22.1%)、「認知症」(20.5%)、「片頭痛」(19.5%)がトップ5に名を連ねた。
日本では認知症への対策は社会問題化しており、米国も肥満は大きな国家的問題ともなっていることから、現代の両国内の問題を強く反映した形の結果となった。また、新薬に対する全体のニーズは米国の医師の方での割合が高い傾向となっており、新薬への期待値の高さの現れとも見て取れる。
その他両国についてみると、日本では他国に比べて有病率が多いとされる「胃がん」が15位以内に入っている他、同じく他国に比べて多いとされる「季節性、通年性、アトピー」といったアレルギー疾患は、米国ではいずれも15位以内に入っていないのに対し、日本ではすべて入っている点が特徴的であった。一方米国では、「うつ、不安」と言った精神疾患が日本に比べて上位に来ている点に特徴がみられた。
今回の分析は、医師全体におけるニーズが高い疾患について実施した。一方で、診療している疾患におけるニーズは難病が多いとされる希少疾患やがん領域で高い傾向があり、今後その視点においても日米比較を行う予定。
PatientsMapは2009年にスタートして以来、現在20社以上の製薬企業に利用されている。
日米比較ランキング/新薬登場希望疾患
※いずれも両国それぞれの回答医師全体をベースにしての比率順位 | 日本 n=20,288 | 米国 n=6,175 | |||||
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疾患名 | 新薬希望 | 診療率(参考) | 疾患名 | 新薬希望 | 診療率(参考) | ||
1 | 認知症 | 14.5% | 33.3% | 肥満 | 27.4% | 52.1% | |
2 | 季節性アレルギー性鼻炎・花粉症 | 10.1% | 43.0% | うつ病・うつ状態 | 23.7% | 51.1% | |
3 | 敗血症 | 9.5% | 22.6% | 糖尿病 | 22.1% | 51.6% | |
4 | 通年性アレルギー性鼻炎 | 8.8% | 33.2% | 認知症 | 20.5% | 33.9% | |
5 | 糖尿病 | 8.4% | 57.2% | 片頭痛 | 19.5% | 47.6% | |
6 | うつ病・うつ状態 | 8.2% | 31.2% | 不安障害 | 18.8% | 46.5% | |
7 | 低アルブミン血症 | 7.7% | 23.8% | 高血圧 | 17.8% | 54.1% | |
8 | アトピー性皮膚炎 | 7.6% | 23.7% | COPD | 16.0% | 38.5% | |
9 | COPD | 7.5% | 33.7% | 腰痛 | 15.7% | 47.6% | |
10 | 胃がん | 7.1% | 18.3% | 脂質異常症 | 15.6% | 44.0% | |
11 | 高血圧症 | 7.1% | 61.6% | 変形性関節症 | 15.1% | 36.7% | |
12 | 統合失調症 | 6.6% | 15.0% | 線維筋痛症 | 14.8% | 31.0% | |
13 | 気管支喘息 | 6.5% | 41.9% | 頭痛 | 14.8% | 49.8% | |
14 | DIC | 6.2% | 14.5% | GERD/NERD | 14.3% | 55.6% | |
15 | 間質性肺炎 | 6.1% | 15.1% | 糖尿病性神経障害 | 13.9% | 34.8% |
「PatientsMap 2014 日本版」の概要
本調査は、エムスリー株式会社が運営する医療従事者向けポータルサイト「m3.com」の会員医師24万人のパネルのうち、診療科ごとに無作為にサンプリングし実施。
対象疾患 | : | 一般疾患441疾患 ワクチン対象疾患22疾患 |
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調査対象 | : | エムスリー会員医師 |
対象条件 | : | 病院及び診療所医師の全科 |
調査方法 | : | インターネット調査 |
協力医師数 | : | 20,288人 |
実施期間 | : | 2014年6月下旬 ~ 9月上旬実施 |
調査項目 | : | 診療疾患 診療患者数 新薬の登場を望む疾患 MR訪問状況 MR訪問頻度 |
「PatientsMap 2014 米国版」の概要
本調査は、M3 Global Research(米国)が保有する医師調査パネル10万人のうち、診療科ごとに無作為にサンプリングし実施。
対象疾患 | : | 一般疾患400疾患 ワクチン対象疾患12疾患 |
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調査対象 | : | M3 Global Research パネル医師 |
対象条件 | : | 病院及び診療所医師の全科 |
調査方法 | : | インターネット調査 |
協力医師数 | : | 6,175人 |
実施期間 | : | 2013年12月下旬 ~ 2014年2月下旬実施 |
調査項目 | : | 診療疾患 診療患者数 新薬の登場を望む疾患 MR訪問状況 |
なお、本サービスにつきましては、株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社が共同で提供いたします。
株式会社社会情報サービス | |
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担当 | 傳農/茅野/木原 |
TEL | 03-6709-9710 |
傳農hdennoh@ssri.com 茅野rkayano@ssri.com 木原jkihara@ssri.com |
■株式会社社会情報サービス | |
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設立 | 1982年4月 |
資本金 | 2,700万円 |
代表者 | 代表取締役 牧田 孝 |
従業員数 | 110名 |
所在地 | 本社 〒162-0067 東京都新宿区富久町10-5 NMF新宿EASTビル 2F、3F |
大阪支社 〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町4-6-3 大明ビル4F | |
関連会社 | PDリサーチ株式会社 SSRI China Co., Ltd.(中国法人) |
URL | http://www.ssri.com/ |
■エムスリー株式会社 | |
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設立 | 2000年9月 |
資本金 | 14億5,170万円 |
代表者 | 代表取締役 谷村 格 |
連結従業員数 | 2,270名 |
所在地 | 本社 東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階 |
関連会社 | 連結子会社 M3 USA Corporation(アメリカ合衆国) 持分法適用関連会社M3 Global Research(英国) Doctors.net.uk Limited(英国) Medi C&C Co.,Ltd.(韓国) 金葉天成(北京)科技有限公司(中国) アイチケット株式会社(日本) メビックス株式会社(日本) クリニカルポーター株式会社(日本) エムスリーキャリア株式会社(日本) リノ・メディカル株式会社(日本) 株式会社エムプラス(日本) 株式会社イスモ(日本) 株式会社MICメディカル(日本) 株式会社シィ・エム・エス(日本) 株式会社メディサイエンスプラニング(日本) エムキューブ株式会社(日本) エムスリードクターサポート株式会社(日本) エムスリーマーケティング株式会社(日本) 株式会社Integrated Development Associates(IDA)(日本) ノイエス株式会社(日本) 日本メディカルネットコミュニケーションズ株式会社(日本) 株式会社翻訳センター(日本) P5(ピーファイブ)株式会社(日本) |
URL | https://corporate.m3.com/ |