プレスリリース

　このたび弊社では、第14回「薬剤の使用動向調査」（2015年5月実施）の結果より、今後の薬剤動向を予測した。この調査は2006年12月からインターネット調査法にて開始した調査であり、今回で14回目を迎える。調査内容は、薬剤の認知・使用率や満足度評価、製品メッセージ評価、及び半年後の処方量増減予測や処方量増加に伴う切替予定薬剤対象の把握といった短期的予測となっている。

　調査は、全国の各診療科を対象にインターネット法で実施され、1,779件の回答を得た。調査期間は2015年5月15日～6月10日。今回調査対象とした薬効は、「経口慢性疼痛治療剤」「外用非ステロイド性消炎鎮痛剤」「抗リウマチ剤」「経口抗生・合成抗菌剤」「抗アレルギー剤」「脂質異常症治療剤」「血圧降下剤」「前立腺肥大・排尿障害治療剤」「抗うつ剤」「アルツハイマー治療剤」の10領域。

　調査結果のうち、半年後の処方量増減予測について、その一部を公表する。なお、調査対象は使用製品のうち各薬剤の処方割合が多い医師である。また、処方量増減予測の指標として、BDI（Brand Diffusion Index：製品使用動向予測指数）を用いた。これは使用増加を予想した医師の割合から使用減少・中止を予想した医師の割合を差し引いたもので、最大が+1、最小が-1である。今後半年間に増加する使用医師数の割合を示す。

BDI=（[使用増加予想者数]-[使用減少予想者数]-[使用中止予想者数])÷[全回答者数]

【薬効別】
　今回調査対象となった10薬効の中で半年後の処方量がもっとも増加すると予想された薬効は、『アルツハイマー治療剤』でBDI＝+0.23（アルツハイマー治療剤を処方する医師が全体で23％増加すると予想されたことを示す）であった。なお、血圧降下剤を作用機序別に分類した場合は、ARB+Ca拮抗剤（合剤）がもっとも増加すると予想され、BDI=+0.35となった。

【製品別】
　各薬効内で回答数がn≧30の製品で比較すると、もっとも増加が予想された製品は以下の通りであった。

調査概要

1. 月平均処方患者数と処方患者割合
2. 認知率と使用率、後発品変更不可割合
3. 満足度
4. 製品の使用理由
5. 製品使用予測短観
6. 製品切替意向
7. 製品の新規使用開始理由
8. MRの情報提供回数（抗うつ剤とアルツハイマー治療剤のみ）

• 集計表 一式
• 報告書 一式

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