株式会社 社会情報サービス
プレスリリース
株式会社 社会情報サービス
COVID-19流行下2年目における、 MRによるリアル訪問とネット情報提供の活動状況を発表
- MRによるリアルでの訪問率の上位メーカーは、第一三共、大塚製薬、アステラス製薬
- MRによるインターネットでの情報提供率の上位メーカーは、ファイザー、武田薬品、第一三共
- リアル訪問がやや戻った中、リアルとネットの使い分けは各社バランスの違いが見える結果に
株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社は、2021年9月30日に発売となったPatientsMap 2021JP(2021年度日本版)のデータを利用して、医師に対する製薬メーカーMRの活動状況について、訪問とインターネットでの違いを分析した。
表1は、MRから訪問を受けた医師の割合について、上位10メーカーを分析した結果である。
訪問率が10%以上となったメーカーは、第一三共(12.7%)、大塚製薬(11.2%)、アステラス製薬(11.1%)、武田薬品工業(10.0%)、MSD(10.0%)の5社であった。
表2は、直近1ヶ月の間にMRからインターネットによる情報提供を受けた医師の割合について、上位10メーカーを分析した結果である。
訪問率が10%以上となったメーカーは、ファイザー(10.7%)、武田薬品工業(10.1%)、第一三共(10.1%)、MSD(10.0%)の4社であった。
MRによる訪問とMRによるインターネットでの情報提供がいずれも10%を越えたメーカーは、第一三共、武田、MSDであった。
そして、MRから訪問かインターネットで情報提供を受けた医師について、情報提供方法の内訳を分析した結果が図1となる。国内の大手メーカーはMRによる訪問のみの活動は半数程度、訪問とインターネットの併用が2割程度、インターネットのみでの活動が3-4割程度という結果となった。
昨年2020年度はCOVID-19の流行による活動自粛の影響を受けて医師に対する製薬メーカーのMRの活動は、訪問からインターネットでの活動へと移行していたが、COVID-19の2年目となる本年2021年度においては訪問による従来型の活動とインターネットによる情報提供活動の使い分けがされるようになってきたのではないかと示唆される。
PatientsMapは毎年2万人以上の医師の協力により、約400疾患の診療率や患者数、アンメット・メディカル・ニーズ(新薬の登場を希望)、製薬企業各社のリアルMRとe-ディテールの活動状況について調査した大規模データベースで、2010年から10年以上にわたって同じ調査フレームで継続的に調査を実施している。
順位 | 製薬メーカー | 医師割合 |
---|---|---|
1 | 第一三共 | 12.7% |
2 | 大塚製薬 | 11.2% |
3 | アステラス製薬 | 11.1% |
4 | 武田薬品工業 | 10.1% |
5 | MSD | 10.0% |
6 | アストラゼネカ | 9.9% |
7 | 小野薬品工業 | 9.5% |
8 | ファイザー | 9.1% |
9 | 田辺三菱製薬 | 8.7% |
10 | エーザイ | 8.6% |
順位 | 製薬メーカー | 医師割合 |
---|---|---|
1 | ファイザー | 10.7% |
2 | 武田薬品工業 | 10.1% |
3 | 第一三共 | 10.1% |
4 | MSD | 10.0% |
5 | 大塚製薬 | 9.9% |
6 | ツムラ | 9.9% |
7 | アステラス製薬 | 9.8% |
8 | アストラゼネカ | 9.2% |
9 | エーザイ | 8.7% |
10 | 小野薬品工業 | 8.6% |