プレスリリース

　株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社は11月にリリースしたPatientsMap2013から、ワクチン接種の実施状況を発表した。
　PatientsMapは2万人以上の医師を対象とし、複数の疾患診療状況を把握するための調査データベース。2009年からスタートし定期的に実施している。
　PatientsMap　2013では400疾患の診療率・患者数の他に、今回初めて22疾患のワクチン接種の実施状況も調査した。

　22疾患を定期接種と任意接種に分け、ここ一年での実施の有無と接種者数を質問した。
　それによると、1位は「インフルエンザ」で、定期接種、任意接種ともに最も多くそれぞれ25.7％、36.1％の医師が行っているとしている。実施している人数を乗じ医師母集団への拡大推計を行った結果、それぞれの実施者数は、任意接種が880万人、任意接種が1,850万人。合わせると2，730万人に実施されたことになる。

　定期接種では、2位「MR(19.6％)」、3位「子宮頸がん（15.2％）」。任意接種では、2位「肺炎球菌（17.3％）」、3位「B型肝炎（16.1％）」となっている。

　全体の傾向として、施設形態では、HP（100床以上の病院）よりもGP（99床以下で開業医中心）で実施している医師の比率は高く、また、診療科では内科と小児科での実施医師比率が明らかに高い傾向がみられた。ただし、子宮頸がんについては、産婦人科が69.8％と最も高く、次いで小児科47.9％、内科34.2％となっているなど、対象疾患による実施診療科が異なっている疾患もあった。

　ここ数年で、大手製薬企業がワクチンに特化した部門の設置を行ってきたが、今後これらの対象疾患や他の疾患を含み、医師の実施状況を診療科に及ぶまで把握することは、プロモーション戦略上も重要となってくことが示されたものといえる。

　なお、PatientsMapは2009年にスタートして以来、現在20社以上の製薬企業に利用されている。

ワクチン接種実施医師比率n=20,595
※PatientsMap2013の回答医師（20,595人）での実施医師比率

「PatientsMap　2013」の概要

本調査は、エムスリー株式会社が運営する医療従事者向けポータルサイト「m3.com」の会員医師24万人のパネルのうち、診療科ごとに無作為にサンプリングし実施。

なお、本サービスにつきましては、株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社が共同で提供いたします。

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