プレスリリース

　株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社は、2020年10月12日にPatientsMap2020JP（2020年日本版）の販売を開始した。
　PatientsMapは毎年2万人以上の医師の協力により、約400疾患の診療疾患の有無や診療患者数を調査した大規模データベースである。

　2020年度版は、調査は2020年5月20日から約3か月間実施された。この期間は新型コロナウイルス感染症が社会に影響を及ぼしている期間であり、本調査からどの程度医師の診療している患者数に影響を及ぼしているか検証を行った。
　表１は、2019年度で推計患者数の多かった上位20疾患である。これらの疾患が2020年度ではどのような変化があったのかを見た。
　これらの全ての疾患で2019年よりも推計患者数が減少していたことが分かった。
　一番影響があったのがスギ花粉症で2019年と比べるとマイナス31%、次にインフルエンザウイルス感染症でマイナス27%であった。通年性アレルギー性鼻炎もマイナス22%であり、アレルギー性鼻炎の減少が目立った。
　生活習慣病では、肥満がマイナス18%と減少が大きかったが、高血圧症マイナス4%、脂質異常症マイナス５％、II型糖尿病マイナス6%、高トリグリセリド血症マイナス7%と数%の減少であった。

　インフルエンザウイルス感染症はマイナス27%であった。
　新型コロナウイルス感染症対策（手洗い励行、3密をさける）が推奨されている中、この対策がインフルエンザ予防にも有効であると言われている。
　このインフルエンザウイルス感染症の減少は、厚労省や他の専門機関が発表するインフルエンザウイルス感染症の統計データと同様の結果であることが分かった。

　骨粗鬆症 、腰痛症、変形性関節症、膝関節症、など整形外科関連の疾患はどれも約10%程度のマイナスであった。

※PatientsMap2020JPでは、420疾患への診療率や患者数、アンメットメディカルニーズ（新薬の登場を希望）、製薬企業各社のリアルMRとe-ディテールの状況などの毎年調査されている定例項目のデータを10月12日よりWebでユーザー向けアクセスをオープンした。

「PatientsMap　2020　日本版」の概要

　エムスリー株式会社が運営する医療従事者向けポータルサイト「m3.com」の会員医師29万人を対象に調査を実施。

なお、本サービスにつきましては、日本国内では、株式会社社会情報サービスとエムスリー株式会社が共同で提供いたします。

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